星屑の残滓

日記とか買ったガンとかプレイしたゲームのレビューとかを適当に書いてます。

太公望

この老人は、、封神演義で有名ですね。さて、、今回はそちらでは無く、実在したとされる(と思われる)方を語ります。呂尚(りょしょう。こちらは市政で名乗る偽名)又は姜子牙(きょうしが。こちらが本名)と名乗るこの老人はある目的を持っていました。当時は殷の時代でこの老人の故郷はその脅威に晒されており、それを打破する手段として殷を倒し新時代を背負う王たる資質を持った人物を探していました。その為に行ったのが彼を描くと必ずこうなる「魚釣り」でした。しかもこの釣針には餌も無い上に水面にすら届いていませんでした。これを有識者は「天下を釣る」と題しました。とまぁそれは兎も角として、、そんなふざけた事をしていれば嫌でも人の目に止まるもので、人々はあれこれ話掛けるもののその返答の意味を理解出来なく、、気味悪がった人々は役人を呼ぶかと言い始めた所に武古(ぶきつ。この話のもう一人の主人公。元木こり。太公望に小間使い紛いに使われる。戦車の扱いに適性があったのが部隊長の地位まで上り詰める。が、、後々太公望に役を解かれて天の木こりに戻る)がやって来ます。要は彼を餌にとある人物を釣る訳ですが、、それが殷の西の統治者であった文王でした。彼の切なる
願いに文軍の軍師として共に戦い抜き、、周建国後は斉という地方の領主として赴任するまでが書かれていました。因みに太公望とは太公(王が)望(待ち望んだ者)という意味らしいです。これは文王がこの老人と語らい、、その優れた知識と先見の明を称え、自らの軍師として迎え入れた際に与えた称号でもありました(なので本人は公式の場所以外は呂尚でしたし、文王も師父と呼んでました)。封神演義が創られたのは、、恐らく斉の初代大守として赴任した呂尚が後に神格化された事、殷の統治が妲己の輿入れ後に悪化した事をモデルにしたのでしょうね。あ、、そうそう!ジャンプで連載してたアレで太公望が使う打振鞭ですが、、本来のとはまるで違う性能です。あっちはタクトみたいな形状でかまいたちを起こして攻撃してましたが、本来の打振鞭は硬鞭というヤツで剣の刀身の場所が鉄筋のようになっています(本来は金属防具を着込んだ相手に有効な打撃を与えるものとして開発された模様)。その性能は封神台のミニチュア版とも云えるもので、これで打ち据えた者の魂魄を40人まで封印するもの。当然到底足りる訳が無く、、だからこそあんなに沢山の仲間が動員された訳です。ま、こんな所で。