星屑の残滓

日記とか買ったガンとかプレイしたゲームのレビューとかを適当に書いてます。

続、忠勝

さて、、この男の友人と云えば、榊原康政に伊井直政でしょう。特に康政とは「平八、小平太」の名前で呼び会う仲で晩年幕政の心労(というか全部本多正信のせい)から病に懸った彼の亡くなる時も傍らに詰めていました。直政は二人より年下であった事もあり「虎之助(義理ママが大河ドラマでやってたあの直虎です)」から「虎丸」と二人は呼んでました。虎丸は関ヶ原で内股を撃たれて倒れた際に傷ロに泥が付いた結果、、化膿してしまい寝たきりになり、帰らぬ人となってしまいます。更に虎丸の臨終にこの男は間に合わなかった事もあって、後悔があったようです。なので小平太の時は早めに出かけてずっと付いていた、という訳です。見た目は瓢箪頭に厳つい顔ですが、、中身は少年のような純朴さを持ち、「げへっ」という奇妙な笑い声をあげる変わり者な割に周りを良くみており、、娘婿になる真田信之(幸村こと信繁の兄。父から家督を継ぎ、徳川へ臣下の礼をとる。その折にこの男の娘であった「小松こと稲姫」を娶った)には「かような容姿(気の毒に小松は両親に良く似て不細工だった)だが良いのか?」と訪ねましたし、その優れた人格を高く評価したこの男は後々にあった正信の巫山戯た裁定にぶち切れます。「あの大変な時(三河一向一揆。これは門徒だけでなく、徳川一門からも離反者が出たある意味内乱となってしまう。勿論正信も加担していた)に裏切った奴が知ったロを聞くな!」と。そのままこの男は主にこう告げます。「うちの婿へのこの仕打ちを撤回して頂きたい(要は関ヶ原に遅刻した腹いせを信之に取らせようとした)。でなくば弓刀を持ってお殿さん(若い頃、家康は家臣にこう呼ばれていた)にもの申す!」結果、、この男は江戸から離れた地域ヘ左遷されるものの、家康は信之への沙汰を取り止めました。そして信之は義父の信頼に誠意を持って応え、、脈々と代を重ねていったとの事です。そのままこの男はその地域にて正妻「久(坂井忠次配下の阿知和の娘。この男に似合わぬ可憐で小柄な美人妻。彼女は嫡男を産むが大坂の陣でこの息子は戦死する)」では無く乙女と晩年を暮らしたということです。あ、そうそう!こんな逸話もありましたな。家康に 過ぎたるものの二つあり 唐ノ頭に本多平八 この唐ノ頭とは信長との同盟に際しての手土産の返礼品にあったと思われる中国の山地帯に生息するヤクという山羊の一種の体毛(黄金色に見える)をあしらった頭巾であるそうです。で、、この時のこの男の行動ですが、武田の攻撃に対して苛烈な反撃を加えて敗退させるというもの。あわや全滅かという事態を一時的にとはいえひっくり返した、、それを悔しく思った武田軍の一人が詠んだものです。まぁこの戦いの結果は信玄の病死により武田の滅亡という形に終始します。徳川はその生き残りを積極的に取り込み拡大する事になります。その殆どを直政が率い、その具足を赤色にする事で伊井の赤揃えとして再編されたとあります。