この男は、、まぁ有名ですね。元は樋口与六という名前で、終生の主である上杉景勝の母親に「あらやだ、、イケメンが居る!？(こうは言って無いだろうが、どうやら彼女のストライクゾーンだったらしい)」と取り立てられ、主と同門にて学を修めた経緯がありました。で、、この男の母親が直江山城の娘であった事、跡取りが戦死した事で従姉妹と結婚し、、直江山城守兼続と名乗る訳です。秀吉に20万の兵を任せてみたいと云わせた、、この男。そんな男が己以上の才能と云わせたのが真田信繁(幸村)でした。また前田利太(慶二)とは上下の関係にはあったとはいえ、、友として付き合いがあったのは事実のようです。というのも利太が上杉景勝に臣下の礼を取った際にこの男とこう約束した経緯があったからです。ある意味片倉と伊達の関係に近い主従関係でしたが、、江戸で病に倒れたこの男は己の死に際して思い切った事を主へと告げました。「養子はとらない」つまりは家を潰す事を告げました。というのも直江状の一件もあり関ヶ原の戦いも負けた結果、、この男の所領僅か30万石しか残らず、それで上杉を存続させる為には当家のような高禄は障害であるという苦渋の一手でした。かくして米沢30万石の藩主となった景勝は、、友としてまた有能過ぎるこの男を失い、それを忘れていたいが為に幕府に実直な迄に奉公し秀忠に重用されるようになります。しかしその後は鷹山の所で述べた通りに衰退してしまうのでした。まぁ全ては治部という厄介な友人を捨てられ無かった不運でしたね。
